腰道具チェック⓷
3,4年前でしょうか春休みの時期に十勝管内の某高等学校で改修工事を請け負わさせて頂いていて、
施工しているスタッフの様子を見に行ったんですよ。
春休みで部活の生徒がまばらにいて、少しガヤガヤしている校舎。
高校の校舎ですからもちろん広くて
その時はどこで作業しているかも分からなく、
虱潰しに探すのも手間なので、
どこにいるか電話してみるか・・
と思っていると、
「〇〇さ~ん!! 〇〇持ってきて~!!」
あ、いた。
その時私は1階の玄関口だったでしょうか、
2階の廊下の奥から聞こえる彼の声で居場所が一発で特定できました。
そうです。
常人の1.8倍ほどの地声の持ち主
声が大きければ指示も確実に伝わる、ハキハキして印象もいい、
しかし
隠密行動に全く向かない。
内緒話が内緒になっていない。
今回はそんなMr.Tさんの腰道具チェックです。
現場で作業しているときに予告もなく撮影しに行きました。
撮影する旨伝えると、
「あ、ちょっと待ってください!」
と言い、空いてるサック(工具差し)に工具を入れ始めました。
この腰道具は弊社では計装の部類ですが、
実はTさんは普段これより軽装備です。
機動力優先なんでしょうか?だから写真の装備はTさんの中では重装備のはずです。
偽装してますね。このうそつき。
右側から
やはり年季が大分入っていますね。
まあ基本のドライバー類、ペンチ、ニッパーですね。ペンチサックの空いている場所には圧着ペンチが入るそうです。
さすが機動力優先。
左側です。
スケール、VAストリッパ、カッターナイフが差さっています。
Tさんたしか右利きだと思いましたが、VAストリッパはともかく、よく使うカッター、スケールは取りづらくないのでしょうか?
こうしてみると、利き手側に装着している工具の種類で、
その職人の施工スタイルがわかってくるような気がしますね。
気がするだけですけどね。
後ろから。
腰道具を軽装にして、水嚢(すいのう)等の他の工具入れを持ち歩くスタイルてのも
理にかなっていると思います。
確かに1日作業するには身体への負担は軽ければ軽いほどいいでしょうし、
電気工事といっても作業種別で使う工具は別物と考えでいいほど違います。
遠い昔に挙げた記事
腰道具チェック②
のKさん工事が仕上げの段階(コンセントや壁につく機器をつける段階)だったので、
軽装でしたし。
腰道具チェック⓵
のAさんのように常に手元にあるように重装備でもいいですし、
結局職人によってそれぞれという事ですね。
最後に、
好きな分電盤を聞いたところ、
「動力盤です!」
どんな動力盤?と聞くと
「なんかメカニカルな動力盤です!」
絶対適当に答えてるだろ!
2023年12月23日 11:22